カット野菜・くだもの共に原料になる生果物の種類は多いが、その製造工程の基本は |
(1) |
トリミング(外葉・皮・芯などの商品として利用できない不可食部分を取り除く作業) |
(2) |
洗浄 |
(3) |
カット(商品企画に合わせて一定サイズにカットする作業) |
(4) |
包装 |
(5) |
製品検査 |
(6) |
製品 |
から成る。この工程から排出される残渣の大部分はトリミングによって発生する「野菜くず」や「果物くず」対策です。
したがって、カット野菜加工工場では「青果物くず」の廃棄対策に取り組まなければなりません。 |
青果物残渣の処理場の問題点 |
(1) |
水質特性 |
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a. |
水分含量が高い(細胞内の水分が脱水しにくい) |
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b. |
腐敗しやすい(腐敗による異臭の発生や、再生利用の困難性) |
(2) |
排出特性 |
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a. |
少量排出型が多い(再資源化製品の量が少ないため再生利用計画が立てにくい) |
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b. |
衛生管理面への支障(排出後の残渣対策が不十分なケースでは、事業場内部で衛生的な問題が生起しやすくなる) |
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c. |
残渣に対する事業者の意識が低い |
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d. |
外部委託による処理費用が高い |
(3) |
利用特性 |
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a. |
燃料化は不適(水分が多く、低位発熱量が低い) |
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b. |
飼料化は不適(水分が多く脱水にかかるエネルギーが多く、臭気の発生がある。
たんぱく質含量が低い) |
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c. |
肥料化は不適(水分が多く、乾燥にかかるエネルギーが大きく、臭気の発生が
ある) |
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d. |
堆肥化は不適(多水分の影響により発酵が阻害される。青果物残渣だけの堆肥は栄養バランスが悪い) |
(4) |
処理特性 |
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a. |
焼却処理は不適(水分が多く焼却しにくい。助燃剤との混焼による大気汚染物質発生の危惧) |
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b. |
埋立て処分は不適(有機物を含むため、地下水汚染、臭気発生、ガス発生などの危惧) |
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野菜残渣等の排出業者(事業場の内部での中間処理による残渣の乾燥)・再生利用事業者(肥料あるいは堆肥などの製造)・野菜生産農家(肥料や堆肥による土作りと野菜栽培)の3者が連携して、再生利用計画を作成し、それぞれが利益を受けるような野菜残渣等の循環システムを確立すべきではないでしょうか。 |
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弊社が再生利用への取組みを阻害する要因は
(1)事業場から発生する残渣量が少ないこと
(2)残渣の水分含量が高いため腐敗・劣化しやすく、衛生的な問題を生じやすいこと
(野菜くずは特に水分含量が高いため扱いにくい)
(3)再生利用に必要な転換技術に関する情報が少ないこと
(4)再生利用計画を実施するための施設・設備・加工費が高額であること
(5)再生利用によって製造された再資源化製品の生産・流通・市場を結ぶルートが確立
されていないこと |
ご協力頂ける業者様を探しております
(1)原材料の廃棄散るの低減化による発生残渣の抑制と残渣の再利用
(2)工業製品への転化または製造(残渣から有用物質を分離・回収して工業材料として利用)
(3)食品製造資材への利用(残渣から有用物質を分離・回収して原材料として利用する製品
素材化)
(4)代替エネルギーとしての利用(燃料化およびメタン発酵法によるメタンガスへの変換)
(5)飼料への転換および添加(飼料化)
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